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映画館×「香り」で広告効果倍増、五感を刺激するシネアド/プロモーションとは?


こんにちは。シネブリッジのマーケティング担当、中村です。話題作の公開が相次いでいる2023年の締めくくりとして、12月15日より「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚となる「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」が公開になります。

「チャーリーとチョコレート工場」を観た方ならわかっていただけると思うのですが、この作品、観たあとは絶対チョコレートが食べたくなる映画なんですよね。

実際に「チャリチョコ」公開時には映画のシーンにあわせて「チョコレートの香りを流す」プロモーションが行われていたのをご存知でしょうか?

映画のシーンに合わせて流れるチョコの香り

2005年、映画「チャーリーとチョコレート工場」が公開に向けたプロモーションとして、日本初となる「匂いの出る試写会」を実施しました。

プロモツール株式会社が開発した 「アロマトリックス」を利用し、チョ コレートの滝が流れるシーンなど、 甘いチョコレートの映像に併せてチョコレートの香りを流すというもの。 全米では50の映画館で実施。日本ではマスコミ向け試写会と、公開後に、札幌、東京、大阪の4劇場でも実施されました。

まさに五感を刺激するプロモーション。忘れられない体験となったと共に、映画鑑賞後にはチョコを買いに走った人も多かったのではないでしょうか?

ほかにも海外では「香りを使ったシネアド」が展開され、広告効果を発揮しています。


香りを使った海外のシネアド事例

ネスカフェ「コーヒーが飲みたくなるシネアド」

「香り」が記憶を呼び起こす最も有効な手段の1つであることに着目したネスカフェが、映画館で香りを流す技術を活用し、「ネスカフェブレンド43」のキャンペーンを展開。

「長く愛されている伝統の味」を伝えるために行われたこのキャンペーンでは、「記憶」に焦点を当てたCMを制作。父親が「ネスカフェブレンド43」の香りとともに、娘の成長を思い起こすストーリーを描き、「香り」が記憶を呼び起こすことを表現しました。

何も映っていない真っ黒なスクリーンが15秒上映され、コーヒーをカップに注ぐ音のみが聞こえてくる。その後「ネスカフェブレンド43」のCMが上映され、場内にコーヒーの香りが流れてくる。

前半の音のみでの表現と、香りがでる映画館ならではの演出に、このシネアドを体験した観客からは、「コーヒーが飲みたくなった」といった好意的な意見が数多く寄せられたといいます。(2014年7月)


ニベア「商品認知度515%UPのシネアド」

ドイツの映画館では、ニベアが香りのするシネアドを試験的に実施。

出典:DIRECTDAILY

典型的な日当たりのよいビーチと遠くからカモメ鳴き声が聞こえてくる60秒の映像をシネアド上映。観客は何のCMが流れているのかわからない中、最後に、ニベアの日焼け止めクリームの匂いが映画館の中に流れてくる。そして、スクリーン上にニベアのロゴと 「夏の匂い」と映し出される。

視覚、聴覚に加え、嗅覚にも訴えかけた結果、出口調査では、通常の広告に比べて商品認知度が515%もアップしたのだそうです。(2008年)


五感を刺激し広告効果がアップする「映像+α」での広告展開ができるのは、映画館ならではの施策ですね。

冒頭にご紹介した「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」も、観終わったあとには、チョコレートが食べたくなること間違いなさそうです。(個人的にはヒュー・グラントがウンパルンパ役ってだけでも観るのが楽しみです。)シネアドにもお薦めの作品ですよ。

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