こんにちは、映画広告専門代理店、シネブリッジの中村です。今年も多くのヒット作が生まれた映画業界。皆さんは映画館で何本映画をご覧になりましたか？今年はどのような作品がヒットしたのか？2023年の映画興収ランキングをまとめてみました。今年の映画興行を振り返りながら、来年注目したい作品をご紹介します。

2023年映画興行

2023年映画興収TOP10

2022年に続き、アニメが好調な成績を残した2023年。3作品が興収100億円の大台を突破しました。また、興収10億以上（※11/30現在推定見込）の作品で見てみると、邦画のシェアが68.6％と、2022年に続き邦画人気が高かった一年となりました。

直前まで宣伝しないという”宣伝効果”

1位となった「THE FIRST SLAM DUNK」。ほぼ直前まで情報を出さないという異例の手法が良くも悪くもSNSで大きな話題に。さらには、業界初となる「公開約1か月前から座席指定券発売」など様々な試みを展開。公開直前までストーリー不明という中、蓋を開けてみれば、王道の青春ドラマとリアルなバスケ描写も話題を呼び、大ヒットを記録しました。

宮崎駿監督10年ぶりの最新作として注目を集めたスタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるか」も、まったく宣伝をしない手法ながら大ヒットを記録。スタジオジブリブランドの人気と信頼の高さが明らかとなったと共に、「宣伝をしないことが宣伝」となり大ヒットに繋がりました。

ゲームを忠実に再現、世界中を熱狂させた「マリオ」

「マリオ」を観るために久々に映画館に足を運んだという人も多かった「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。懐かしい横スクロールの描写や最近のゲームで登場したアイテムまで、ファンに向けた細かな仕掛けでゲームを忠実に再現。マリオで育ってきた親子3世代にうまくハマり、日本のみならず世界中で大ヒットとなりました。

口コミでの評判が後押しとなりヒット作が生まれる昨今。2023年も口コミでの拡散が多くのヒット作を誕生させたと言えそうです。

2024年公開映画 注目作

12月に入り、来年公開される映画の話題も増えてきました。来年はどんな作品が公開になるのか？見ていきましょう。

┗ 邦画アニメ

「ドラえもん」、「名探偵コナン」といった定番アニメが2024年も公開になるほか、人気シリーズ「ガンダムSEED」最新作や、人気漫画を原作としたアニメの劇場版の公開が控えています。今年、26作目にしてシリーズ最高興収を叩き出した「名探偵コナン」を筆頭に、2024年もアニメ作品が話題となることは確実と言えそうです。

┗ 邦画実写

2024年も「人気漫画の実写化作品」、「ドラマからの映画化作品」といった作品の公開が控えています。認知度の高い作品、かつキャストの話題性も高いことから、多くのファンが映画館に足を運ぶことは間違いなさそうです。

┗ 洋画アニメ

「マリオ」を大ヒットに導いたイルミネーション・スタジオの最新作「FLY！フライ」が公開を控えるほか、神山健治監督によるハリウッドアニメ「ロード・オブ・ザ・リング」の公開も予定されています。アニメ人気が高い中、洋画アニメからもヒット作が生まれそうです。

┗ 洋画実写

洋画実写は、大作シリーズの新作の公開が続々と控えています。どれもタイトルを聞いただけでワクワクするラインナップとなっています。邦画の勢いに押され気味の洋画ですが、2024年は巻き返しを図ることができそうです。

以上、2023年の映画興行と2024年の注目作品についてご紹介してまいりました。ただ単に観るだけでなく、体験するエンタメ施設としても人気の映画館。来年も多くのお客さんで賑わいを見せることは間違いなさそうです。