2023年上半期の映画興行を総括。上半期映画興収TOP10&下半期の注目映画
こんにちは。株式会社シネブリッジ、マーケティング担当の中村です。
今年は既に「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」と「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が興収100億円を突破する大ヒットを記録しており、コロナ禍で苦境に立たされた映画業界が、完全復活の年になると言えそうです。
盛り上がりを見せている映画業界。この上半期にはどのような作品がヒットしたのでしょうか?上半期を振り返りながら、下半期に注目したい作品をご紹介します。
2023年上半期映画興行
2023年上半期映画興収ランキング
興収ランキングでは上位3位をアニメ作品が独占。いずれも興収100億の大台を突破しました。また、興収10億円以上を記録したヒット作品のみを集計した数字に限れば、コロナ禍前の水準に近いところまで回復した2022年対比103.8%、2000年以降最高年間興収を記録した2019年対比103.0%となっており、過去5年間で最高の成績となっています。
根強いアニメ映画人気
コロナ過以降、邦画アニメの人気が顕著になっています。前人未踏の興収400億超えを記録した「鬼滅の刃」の歴史的ヒットは記憶に新しいところです。
2023年上半期も「コナン」を筆頭に、「ドラえもん」「鬼滅の刃」といったシリーズ物の邦画アニメが安定したヒットを記録。ジャズを題材にした「BLUE GIANT」はクチコミからロングランヒットになるなど、アニメ作品の話題に事欠きませんでした。
邦画実写が健闘
2023年上半期は「邦画実写」も健闘。「劇場版 TOKYO MER」が興収40億円を突破する興収を記録し、邦洋あわせて実写ではNo.1のヒットに。既にドラマでファンを獲得した作品の映画化は、安定した成績が見込まれるヒットジャンルとなっており、今後も映画化の流れは続きそうです。
上半期のランキングで10位に入った「ラーゲリより愛を込めて」は、「泣ける映画」として若い世代も集客。同映画にあわせて施設告知をシネアドとサンプリングで展開した「平和祈念展示資料館」は、来館者が前年比で2倍以上に増えたのだそうです。
また、マイナビティーンズラボによる、2023年上半期の10代女子が選ぶトレンドランキング「コト部門」では、キラキラ映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」「わたしの幸せな結婚」が1位・2位に選ばれました。
このように様々なジャンル、ターゲットの作品がヒットとなった2023年上半期でした。
2023年下半期公開映画 注目作
アフターコロナ元年にふさわしく、下半期も話題作の公開が続々と控えています。映画の”当たり年”ともいえる2023年下半期の豪華ラインナップを見てみましょう。
┗ 邦画アニメ
未だヴェールに包まれている宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」が7月に公開になるほか、12月には人気アニメ「SPY×FAMILY」が初めて映画化されます。公開初日にはアーニャのコスプレをして来場する人も多いかもしれませんね。
┗ 邦画実写
ドラマの映画化となる「ミステリと言う勿れ」、「ゆとりですがなにか」の2本が公開になるほか、大ヒット漫画を実写化した「キングダム」、「沈黙の艦隊」や、山崎貴監督による「ゴジラ」などバラエティに富んだ作品の公開が予定されています。”そこらへんの草を食わされてた”埼玉出身の私としては「翔んで埼玉」続編も見逃せないところです。
┗ 洋画アニメ
ディズニー人気は健在。現在、実写版「リトル・マーメイド」がヒットとなっていますが、下期には、8月にディズニー/ピクサーの「マイ・エレメント」が、12月にはディズニー100周年記念作品「ウィッシュ」が公開になります。
┗ 洋画実写
トム・クルーズの人気スパイアクションシリーズが、初の前後編で公開。今年は前編にあたる「PART ONE」が公開になります。さらにはマーベル新作となる「クレイヴン・ザ・ハンター」、「マーベルズ」の2本が公開になるなど、映画ファンの心をくすぐるラインナップとなっています。
以上、2023年上半期の映画興行と下半期の注目作品についてご紹介してまいりました。下半期に何か気になる作品はあったでしょうか?
ただ単に観るだけでなく、体験するエンタメ施設としても人気の映画館。下半期も多くのお客さんで賑わいを見せることは間違いなさそうです。