ナショナル・シネメディアとアテンション・テクノロジー企業ルーメンが実施した米国初のシネアド・アテンション測定調査を発表
北米最大の映画館広告ネットワークであるナショナル・シネメディア(NCM®)は、米国初の映画館アテンション測定調査の結果を発表しました。
この調査から、リニアTV、CTV、ソーシャル、およびデジタルと比較して、シネアドが4倍から7倍のアテンション効果をもたらすことがわかりました。
この調査はNCMの委託を受け、アテンション測定のリーディング・テクノロジー企業であるルーメンが、アテンション測定のエージェンシー・リーダーである電通と共同で実施して行われました。
この調査は、ルーメン独自のアイトラッキング技術を使用してアテンション指標を決定。その後アスキング調査をおこない広告のアテンションがその後の想起と購入意向に与える影響を相関させた。
ウェンディーズ、アディダスをはじめ、小売、自動車、アパレル、CPG、QSR、通信、エンターテインメント、製薬の10ブランドが調査に参加した。
主な調査結果
#1 広告アテンションスコア
シネアドのアテンションスコアは、リニアTVとCTVの4倍から6倍。
▼30秒 広告アテンションスコア
▼60秒 広告アテンションスコア
▼15秒 広告アテンションスコア
シネアドは、ソーシャル、デジタル、リニアTV、CTV と比較して、最も魅力的な広告環境と言えます。
#2 広告を見たオーディエンスの割合
リニアTVやCTVと比較し、ほとんどのオーディエンスが広告を視聴していることがわかりました。
#3 視聴・注視された秒数
シネアドは、リニアTV やCTVよりも長い時間視聴者の注意を引き付けることが明らかになりました。
#4 より大きなアテンション=より強力なブランドの成果
シネアドでは、アテンションスコアのパーセンテージが1ポイント増加するごとに、ブランドの想起率とブランドの選択率が1%上昇します。
「アテンションを集める」ことがブランドにとってなぜ重要か
「アテンション」という指標がメディア市場に与える機会は、意思決定プロセスにおいてゲームチェンジャーとなる可能性が高いといえます。本調査によって、世界のエージェンシーやメディアバイヤーはアテンションの価値を判断し、コストや想起率スコアと組み合わせることでデータベース内の他のチャネルやプラットフォームと比較できるようになりました。あらゆるメディア購入にシネアドを含めることで、広告主は重要なリーチの増加だけでなく、実証済みの広告パフォーマンスや効果も得ることができます。
ブランドやエージェンシーは、高いアテンションメトリクスとその広告のパフォーマンスとの間には1対1の相関関係があることを理解し、自信を持ってシネアドに投資できるようになりました。
「私たちは "アテンション指標" がCPのメディア効果を高めることができることを知っており、業界全体でより広く採用されることを切望しています」
「アテンション・データを活用することで、全体的なチャネル・ミックスの一部としてシネアドを組み込む方法を理解することができます」
調査方法
▼方法
カリフォルニア州ロサンゼルスの最新鋭の映画館で、この研究に参加する映画ファンを募集し、『ブラックパンサー』の上映を実施。
参加者は撮影に同意し、客席に入った瞬間から普段と同じように行動するよう指示された。環境は、通常の映画鑑賞を模倣するように設定された。参加者はスナックや電話を持ち、必要に応じて立ち上がることもできた。2日間で6回の上映が行われ、18歳以上の成人151人が2022年11月にNCMのプレショーで広告に接した。目立たないように配置された赤外線カメラが回答者を記録し、スクリーンに注目しているかどうかを測定。ルーメンが暗闇の中で瞳孔や体の動きを検出できるように、映像が撮影された。
▼プラットフォーム基準
・リニア及びCTV基準
テレビデータ(2022年1月〜12月=5,000世帯)
・デジタル基準
米国Lumenモバイルパッシブパネルデータに基づくアテンションエコノミーの数値 (2021年、インプレッション数 = 3,775)
アテンションスコアの計算式
アテンションファネルは、上から下への「アテンションフロー」、 消費者は何を見ることができるのか (広告ユニットの再生時間) から、広告を見る消費者の割合 (閲覧の割合)、そして最も重要である、どのくらいの時間広告を視聴するのか、に至るまでをマッピングします。