「タイタニック」がリバイバル・ヒット。「泣ける映画」に着目し「女性の涙」を活用したプロモーションをする広告主とは?
こんにちは。シネアド(映画館CM)を扱う広告代理店シネブリッジです。
”泣ける映画”の金字塔ともいえる「タイタニック」。1997年に公開され、国内の歴代興収ランキングを塗り替える大ヒットとなった同作が、今年(2023年)2月リバイバル上映され、興収10億円を突破する大ヒットを記録しました。
リバイバル・ヒットの背景には、初めて「タイタニック」を映画館で観る若い世代を中心に、公開当時に映画を楽しんだ年配層まで幅広く集客したことが挙げられます。今なお色褪せない名シーンの数々や、沈みゆくレオ様に涙した観客が続出だったのではないでしょうか?
そんな「泣ける映画」に着目し、過去に「女性の涙」を活用したプロモーションを映画館で展開したユニークな事例をご紹介します。
「絶対に泣ける映画=タイタニック」の方程式
ロレアル「ウォータープルーフマスカラ」をPR
2015年6月には「絶対に泣ける映画=タイタニック」という方程式を基に、ロレアルがメキシコの映画館でプロモーションを実施しました。
「思いっきり泣きたいけれど、化粧崩れはいや!」という女性たちのために“涙に強い”ウォータープルーフマスカラを開発。映画館でその機能を体感してもらうプロモーションを実施したもの。
同マスカラを使用した女性100人が『タイタニック』を鑑賞。観賞中、みんな号泣するも、マスカラは落ちない(=涙に強い)ことを、映画鑑賞前後の撮影で証明しました。
結果
映画本編195分中、162分もの間女性たちは泣いていたにもかかわらず、パンダ目になっている女性はいませんでした。
「涙で乳がんを発見!?」画期的な上映イベント
NZ リアルト・チャンネル、涙のサンプル採取のための試写会
2016年11月、様々な国の映画や、多様なドキュメンタリーなどを放映しているニュージーランドの有料チャンネル「リアルト・チャンネル」が、DDBニュージーランドと画期的な映画イベントを開催しました。それは、乳がん発見の研究に向けた「涙」のサンプルを採取するための試写会を実施したもの。
女性や子供特有の病気の治療や診断に役立つテクノロジーを開発しているアメリカの企業Ascendant Dxの科学者が、90%の精度で乳がんを検出するために“涙”を使用できる可能性があることを発見。まだ初期段階の研究であるものの、未来の乳がん検診を大きく変える可能性があるこの研究開発のため、“涙”を提供する場を設けました。18歳以上の女性を対象に約400名を招待し、“必ず涙する”と思われる映画「ブルックリン」の試写会を、オークランドにあるアカデミーシネマで実施。Ascendant Dxの科学者らが、観客の涙を採取しました。
乳がんが女性にとって最も一般的ながんであること、また「乳がん検診」の大切さを訴えることも目的としても実施されたこのイベントで採取された涙のサンプルは、有益なものとなったようです。この研究が実用化されると、高価な機器を必要とせず、どのクリニックでも検診ができるようになるといいます。昨今のテクノロジーの新化を考えると実用化の日は近いのではないでしょうか?
「タイタニック」のリバイバル・ヒットももちろん、近年の「ONE PIECE FILM RED」や、「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットなどが示すように、泣ける映画がヒットする傾向にある日本。(歴代興収ランキング1位の「鬼滅の刃」も煉獄さんに泣かされましたよね。)
こうした泣ける映画でのプロモーションのご相談がありましたら、シネブリッジまでお問い合わせくださいね。